店舗物件探しの前に
01|店舗物件は、思っているより少ない
お店を始めようと思ったとき、まずインターネットで物件を探してみる方は多いと思います。
検索すると、たくさんの物件が出てくるように見えます。
ですが実際には、「空いている物件」と「自分のお店として使える物件」は同じではありません。
店舗として募集されている物件の中から、
「このエリアがいい」
「家賃はこのくらいまで」
「広さはこれくらい」
「駅から近い方がいい」
と条件を重ねていくと、候補は少しずつ少なくなっていきます。
さらに店舗物件の場合は、どんな業種で使うのかによっても借りられる物件が変わります。
たとえば「飲食店可」と書かれていても、すべての飲食店ができるとは限りません。
重飲食と軽飲食
店舗物件では、飲食店を「軽飲食」と「重飲食」に分けて考えることがあります。
重飲食とは、焼肉・焼き鳥・ラーメン・中華料理などのように、調理の際に煙・におい・油・多くの排気が発生しやすい業態を指すことが多い言葉です。
一方、カフェや喫茶店など、比較的においや煙が少ない業態は「軽飲食」として扱われることがあります。
そのため、
「
飲食店可」でも重飲食は不可
「軽飲食のみ相談可」
という物件もあります。
美容室やサロンでも、給排水設備や建物の規約、営業時間などによって営業できるかどうかを確認する必要があります。
つまり、ネットで「ここが良さそう」と見つけても、希望する業種で使えるか確認して初めて、本当に候補になるということです。
02|「いい物件が出たら教えてほしい」と待っている人がたくさんいます
店舗物件を扱っていると、
「このエリアで条件に合う物件が出たら教えてほしい」
「このくらいの家賃で探している」
「この業種で使える店舗をずっと探している」
と、すでに希望条件を伝えて、物件が出るのを待っている方が少なくありません。
お店を始めたいと思っていても、希望する条件に合う店舗物件がすぐに見つかるとは限りません。
立
地、家賃、広さ、駅からの距離、そして業種。
条件が重なるほど、該当する物件は限られてきます。
今はインターネットで、離れた場所からでも店舗物件を探せる時代です。
地方にいながら首都圏の物件を探したり、海外から日本の店舗情報を調べたりすることも珍しくなくなりました。
つまり、ひとつの物件を探しているのは、その街の近くに住んでいる人だけではありません。
探している人の範囲は広がっている一方で、店舗として使える物件の数には限りがあります。
だから店舗探しでは、
「いい物件が出たら探し始めよう」ではなく、出る前から希望を伝えておくこと
も大切です。
03|ネットに出ている物件が、すべてではありません
店舗物件の情報は、すべてが同じタイミングでインターネットに掲載されるとは限りません。
西口不動産でも、
「店舗を閉めることになった」
「退去を考えている」
といったご相談をいただいたとき、必ずしもすぐにインターネットへ掲載するとは限りません。
以前から、
「このエリアで探しています」
「このくらいの広さが希望です」
「こういう業種で使える物件を探しています」
とご相談いただいている方がいて、条件が合いそうな場合には、先に個別でご案内することがあります。
そのため、店舗物件探しでは、ネットに出ている情報を見るだけでなく、
「こういう物件を探しています」
と
不動産会社に伝えておくことにも意味があります。
物件が出てから探し始めるのではなく、探していることを先に伝えておく
これも、店舗物件探しの大切な一歩です。
04|良い物件は、考えている間に話が進むことがあります
気になる物件を見つけて、
「少し考えてみよう」
「家族やスタッフに相談してから決めよう」
と思うことは当然です。
ただ、店舗物件では、その間に別の方から申込みが入ることもあります。
だからといって、急いで契約すればいいということではありません。
大切なのは、良い物件が見つかったときに判断できる準備をしておくことです。
たとえば、
「家賃はいくらまでなら大丈夫か」
「どのエリアなら検討できるか」
「どのくらいの広さが必要か」
「いつ頃開業したいか」
こうしたことを、物件を探し始める前にある程度整理しておくだけでも、判断はしやすくなります。
慌てず、でも動くときはスピーディーに。
店舗物件探しでは、このバランスがとても大切です。
05|物件を貸す側も、借りる方を選びます
店舗物件では、借りる側が物件を選ぶだけではありません。
オーナー様も、どんな方が、どのようなお店をするのかを見ながら判断します。
オーナー様にとって、その物件は大切な資産です。
そのため、
「物件を大切に使ってくれそうか」
「近隣とのトラブルが起きにくいか」
「どのような業種で、どのように営業するのか」
「長く安心して貸せそうか」
といった点も確認されます。
特に店舗の場合は、業種によってにおい・音・営業時間・人の出入りなども変わります。
そのため、単に「借りたい」という意思だけでなく、どんなお店をする予定なのかをきちんと伝えることが大切です。
また、条件の良い物件には、同じ時期に複数の方から問い合わせや申込みが入ることがあります。
その場合、オーナー様がそれぞれの事業内容や営業方法などを見ながら検討されることもあります。
こちらとしては「ぜひ借りたい」「早く決めたい」と思っていても、すぐに決まるとは限りません。
だからこそ、店舗探しを始めるときには、
どんなお店をしたいのか
どのような営業を考えているのか
いつ頃から始めたいのか
を、ある程度整理しておくことが大切です。
それが、物件が見つかったときに話をスムーズに進めることにもつながります。
店舗探しは、物件を選ぶだけではありません。
オーナー様に「安心して貸せる」と思っていただくことも、大切なポイントです。
06|良い物件に出会ったとき、チャンスを逃さないために
まだ具体的な物件が決まっていなくても大丈夫です。
「こんなお店をやってみたい」
「このあたりで探したい」
「家賃はこのくらいまでにしたい」
そこまで決まったら、もう店舗探しは始まっています。
ネットで物件を見ること。
不動産会社に希望を伝えておくこと。
条件を少しずつ整理しておくこと。
そうして準備しておくことで、良い物件に出会ったときに、
「ここならやってみたい」
と、次の一歩に進みやすくなります。
店舗物件は、条件の良いものほど早く話が進むことがあります。
だからこそ、物件が見つかってから慌てて考えるのではなく、見つかる前から少しずつ準備しておくことが大切です。
こんなお店をやりたい。まずはそこからお聞かせください。
具体的な物件がまだ決まっていなくても構いません。
「いつか自分のお店を持ちたい」
「こんなお店にしたい」
そんな段階からでも大丈夫です。
ご希望のエリアや広さ、業種、家賃の目安などを伺いながら、一緒に条件を整理していきます。
良い物件との出会いは、タイミングも大切です。
そのチャンスを逃さないように、私たちも物件探しをお手伝いします。
想いを込めて始めるお店だからこそ物件をご紹介して終わりではなく、
「この場所で始めてよかった」と思っていただけるような物件探しを、私たちも一緒に考えていきたいと思っています。
